2階の天井を屋根の傾斜に合わせたり、
ロフト空間を設けるような場合の多くは「屋根断熱」となります。
最近流行りの「軒の出ゼロの住宅」は、
随分すっきり仕上がっている印象がある建物も見受けられますが
「通気」を確保しているのかどうか疑わしい物件も存在します。
![住宅金融支援機構の仕様書抜粋 屋根断熱における通気の確保についての記述があります](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sbdb2f28871bd9683/image/if8730abd7a1fe05e/version/1704963367/image.jpg)
![断熱層の外側に通気層を確保](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sbdb2f28871bd9683/image/i7fbd57df8732a19b/version/1704963364/image.jpg)
![通気は垂木が走る方向のみならず横方向にも確保](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sbdb2f28871bd9683/image/i75fb28a7c6a55a6c/version/1704963361/image.jpg)
本建物は軒の出ゼロの建物であるが、
大工さんとの協議工夫の上、桁行方向はもちろん妻側からの通気の確保に成功している。
![施工においては原寸模型を作成した上で行う](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sbdb2f28871bd9683/image/i215d5e6fc5211f0d/version/1704963356/image.jpg)
屋根面の通気が確保されていない建物は
結露による染みが起きる可能性が生じ、屋根面の雪が室内の熱で溶けやすくなり、すが漏れによる雨漏りの危険性が増大します。