吉田一級建築士ブログ
  • 2020年11月2日
  • 建築

基礎鉄筋のかぶり厚の重要性について。北海道の布基礎の状況事例。

基礎鉄筋のかぶり厚と耐久性とコンクリートの水密性の関係

木造住宅の基礎は「鉄筋コンクリート造」です。

鉄筋コンクリート造とは

基礎は住宅の最下部にあり、重さのすべてを支え、地盤に伝えます。一番大事な部分といっても差し支えないのでしょうか?

  • 鉄筋をコンクリートで被覆することで強度を発揮する構造体で、どの程度のコンクリート被覆があるのかどうかを数値したものが「かぶり厚」といい、耐久性の面で大変重要なものです。
  • 仮に鉄筋までの到達距離が近い場合は空気や水分が鉄筋に浸透しやすく、結果として鉄筋が錆を発生し、一気に基礎が脆弱化するので注意が必要です。

基礎の立ち上り部分のかぶり厚の実際の計測状況

  • 施工誤差が大きくなりがちな部分なのでこまめなチェックと補正が大事です。

布基礎の施工計画事例

  • 実際施工の現場では補強鉄筋なども入る為、計画には余裕が必要です。

鉄筋コンクリートかぶり厚規定の一例

  • 打ち込むコンクリートの水セメント比(水とセメントの混合割合)は、かぶり厚に影響を及ぼします。
  • 外部側の保護モルタルは耐久性向上の面で有効に働きます。

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