日頃、建てさせていただいております木造住宅は、
構造材には精度の高い集成材を使用するとともに、天井などの下地材料に関しても、
乾燥材料を使用しております。
それでも、冬場の暖房により、更に木材の乾燥がすすみ、
結果として内装の壁・天井にスキマが生じる場合がございます。
概ね2~3冬程度の期間を過ぎたのちは、
どの住宅についても、木材収縮が止まりスキマなどは新たに生じず、落ち着いておりますが、
一般的には建築後1年・2年のタイミングにおいて、
スキマ補修のアフター対応を行っている工務店・ハウスメーカーは多いと思います。
営業等担当者よりお施主様に、内装業者さんを何月何日に入れます。
・・・などといった対応はよくあるかと思いますが
これは責任自体は果たしていますが、お施主様の気持ちに寄り添っているか?
と言われれば、私はやや疑問に感じます。
弊社の対応ですが、設計者兼施工管理の私が自ら行っています。
・・・私が建築技術者としての道を志し、10年間在籍しておりました東京の100年企業、
越野建設株式会社の創業メッセージに、素晴らしい言葉があります。
「お得意様の竈(かまど)の灰まで掃除する心がけを持て」
この言葉は、ずっと私の頭に焼き付いており、これを私なりに実践しております。
自分が作り、生み出したものが、お施主様の生活にどのような関わり方をしているのか、
たくさんの労力をかけて、作り上げた住宅がその後どのような変化をしているのか、
自分の目や手で確認し、それに向き合って初めて、建築を語る資格がある。
・・・私はそう思っています。
建築竣工時には気が付かなかった木片を発見。
自ら手掛けていなければ、絶対に見つけられなかったでしょう。
当然、早速取り除きます。
日常生活では手が届かない箇所の、拭き掃除サービスを行いました。
・こうしたスキマを少しでも少なくするには、どうしたら良いか?
・スキマ補修をより行いやすくするには、どのような工夫が必要か?
私なりに、
考えついた点があるので、早速明日からの現場にて、実践していきたいと思います。