家を建てることと
背中合わせの解体工事についてももちろん行っています。
やがて姿を消してしまう、
この建物からも、得られるものがあります。
築44年 モルタル外壁は長持ちしますね。
屋根の崩壊箇所
屋根垂木がもし、二寸垂木程度あれば崩壊しなかった可能性が高いでしょう。
煙突倒壊部分から、屋根が傷んでいました。
煙突を囲む木構造部材の補強をしっかり行っていれば、
煙突は持ちこたえていたでしょう。
浴室周りの土台が腐食して、無くなっています。
そこから外壁の破壊が進んでいます。
やはり土台は木造住宅の最重要部材ですね。
・・・建築って「その形を保つこと」が一番大事だと思いますので、
崩壊が進んだ建物から得られる情報は宝物です。
まだまだ手作業の多かったころの建物。
当時の大工さんが、一生懸命建てたのでしょうね・・
モルタルは本当に長持ち。。
無垢板の踏板・側板。
現在は共に合板ですから、階段は当時の仕様のほうが高級ですね。
この掘り方、どこかで真似させていただきます。
家を建てる場合、その期間は半年~1年程度掛かりますが、
解体工事は、2週間~1か月程度で終わります。
解体工事も、ちゃんと釘まで抜いて、
木材など、産業廃棄物とせず、再利用できるレベルまで緻密な作業を行えば、
それ相応の時間が掛かると思いますが、
現在では、まだそこまで行われていません。