吉田一級建築士ブログ
  • 2021年9月6日
  • 建築

高気密住宅の実際

高気密住宅とは、床や壁や天井に不必要なスキマが殆ど無いことを言います。

新築なのになぜか寒い、または結露があるという話はよく耳にしますが、

必ずスキマが存在しているはずです。

高気密住宅は、換気は計画された通り空気が流れ、冷暖房効率の最大化が達成されます。

身近なところでは、エアコン何畳用・・等の機器選定がありますが、これは性能値の低い建物も平均してボリューム設定されておりますので、こうしたレベルの建物でその通りのものを設置するとやや過剰気味になります。

木造在来工法で、高気密の性能を引き出すには、見えないところの「丁寧な施工」が欠かせません。

高気密住宅かどうかを判別するのは簡単です。

台所のレンジフードのファンを廻し、換気口や窓からの空気の入り方を診る事です。

その一例、弊社設計施工住宅の動画をご紹介いたします。

↑吸気口からの流入

家全体にスキマが殆ど無いので、計画された吸気口から適切に空気が流入しています。

↑窓開閉状況

動画は1階の窓ですが、まるで高層階のような負圧風切り音がしているのがわかります。

家全体にスキマが無い証拠です。

↑玄関ドア開閉時の風切り音

玄関ドアは、あける際に空気負圧を感じることが出来ます。

住宅性能は設計性能値、いわゆる「数値」で表すこともそれは重要ですが、

根幹である「施工を丁寧に行う」ことが、

充分な効果効率を発揮する礎であるということを忘れてはいけません。

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